My Blue Paper

青いインクを零したみたいに

#希望と絶望感想文

日向坂46ドキュメンタリー映画第2弾「希望と絶望 その涙を誰も知らない」の感想です。

 

ネタバレありです。

一回しか観ていないので記憶違い等あったらご指摘ください。

あと映画から話がずれたりしています。

 

一つ言えるのは、赤と白の洋服を身に着けた渡邉美穂ちゃんを大画面で観られるとてもご利益のある映画です。

 

・コロナ

個人的には、コロナがなかったら日向坂はもっと深い絶望に突っ込んでいったのではと思っていて、自粛期間に入ったタイミングもアイドルグループとしてはかなり運が良かった方だと思う。

 

2020年9月にぺこぱの松陰寺さんがブログでコロナ禍に入って感じたことを書いているが、日向坂と大きく重なっているように感じる。

テレビ一年目の123月のスケジュールは怒涛でした。何の番組の何の打ち合わせして何の収録に挑んでいるの分からない。

そんな時期の急なスケジュールの空白は、砂漠に突如とて現れる水溜りでした。

水を飲みながら、これまでの出演番組を見返して、傾向と対策を練りました。

どんな仕事もそうだけど、経験というのは代用が効かないスキルアップの手段です。

整理しきれない経験を本棚に並べていく時間は僕らにとってはありがたかったですね。

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日向坂もデビュー前とは比にならない仕事量になり個人の負担が増えていく中で、ひといきつける時間が自然発生したのは良いタイミングだったのではないだろうか。

もちろん、いつ明けるか分からない闇に包まれた本人たちの苦悩は計り知れない。

だけど、メッセージアプリ、冠番組「日向坂で会いましょう」、オンラインライブといった今出来る活動に全力で打ち込むあの時期の日向坂は私にとって光でした。

 

・再会

休業中のこのちゃんが活動再開に向けてレッスンをしていると、仕事を終えたリスペクトスリー(加藤・渡邉・上村)の3人が現れる。

このちゃんと3人が顔見ただけでお互い元気になってるのが分かってとっても良かった。

ご時世を気にしてみほちがディスタンス保つのに、全く気にせず距離ゼロにするとし姉さんに笑っちゃったよ。スタッフにとしちゃんは体触りに来たの?みたいにからかわれているのも仲の良さがみえて微笑ましかった。

日向坂が再会を果たす映像はいつもちょっと泣けて、笑顔になれる。

 

・有観客ライブ復活

メンバーが「無観客には戻れない」「おひさまの近くに行くことが私たちのパワーになる」って言ってくれるのはすごく嬉しいね...。

 

・野外ライブ「W-KEYAKI FES. 2021」、アリーナツアー「全国おひさま化計画2021」

「多忙を極めてるアイドルが7月に15時開演の屋外ライブをやったらメンバーがバタバタ倒れちゃいました。スタッフからはパフォーマンスに関して厳しいダメ出しが...」じゃねんだよ~〜〜〜!!!あんたらの計画性に問題がおありでは〜〜〜????^_^

と思ったので、くみてんがかなり代弁してくれていて嬉しかった。
準備時間を取れない中でどこまで良いライブに仕上げられるかって大事な課題だとは思うけど、あの環境下ではとても厳しい要求に感じた。

 

1日目に注意されて、2日目の円陣で「今日はそんなこと言わせねーよ!!」と言えるキャプテンがいる心強さ。

強く明るく、底力見せつけてやろう!と鼓舞しあえる日向坂であることが嬉しい。

渡邉美穂さんも円陣で特大破顔で元気に声出していて超かわいくて超かっこいい。

 

最終日終了後もカメラが入ってるところで不満を叫び倒す1期生の清々しさ。溜め込むよりずっと良い。

そこからツアーを通してメンバーで意見をまとめて、大人の方に伝えられるようになった、っていうのはすごく良い変化だなぁと。
チーム日向坂で今後も良いライブを作り上げてほしい。

 

渡邉美穂さんのすごいところ

ケヤフェス・ツアーに関連して、渡邉美穂さんの凄いと思うところの1つが、心身の苦境をその日のうちに乗り越えるところ。

1日目に体調を崩しても、2日目には(少なくともファンから確認できる範囲では)万全の状態に仕上げてきて驚く。調子をコントロールする術がすごいと思っていましたが、映画パンフレットを読むと相当苦労していたようだった。観るたびに惚れていた渡邉美穂さんのライブパフォーマンスは、幾重にもチューニングをしてなんとか成り立っていたものだった。頭が上がらない。

 

東京ドーム公演ではひよたんの休演が決まり、自身のラストライブになると覚悟していた渡邉美穂さんは崩れ落ちる。が、彼女は辛さを抑え込み次の日には前向きなコメントを残す。
「ファンの皆さんに良いライブを届けるために今は頑張る」(というようなニュアンス。文章はかなり曖昧です。)と切り替えられる渡邉美穂さんは本当にすごい。

どこまでも大人な彼女だから「日向坂で会いましょう」の自身の卒業式で「帰りたくない」と駄々をこねている姿に少し嬉しくなった。

これからも彼女が素でわがままを言える場所があり続けますように。

 

他のメンバーが撮られている中、見切れるおちゃらけわたなべが大好きすぎて、もう観られなくなるのが寂しい。

 

 

・裏側を世に出されるということ

「裏側を見られたくないと思ってるメンバーも多い」「一つのストーリーにして消化されたくない」と言っているところをちゃんと本編に残していたのは誠意を感じた。(逆に予告は絶望煽りがひどいと思う。)
メンバーが裏で苦しんでいる様子を世に出すと言うことは、「曝け出すことをエンタメとして売っているアイドル」「ファンも求めている」という捉えられ方をされるから、あの発言が本編に入っているのといないのとでは大違い。

 

 

また、渡邉美穂さんがメンバーに卒業を発表するところが映像として残ったのはすごい嬉しかった。


渡邉美穂さんも日向坂も、幸せになってね。